シティーハンター2次小説

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シティーハンター2次小説

はじめに

こちらはシティーハンター(CITY HUNTER )の二次創作置場です。 管理人の妄想駄文ばかりですので、著しく原作とかけ離れたものも多々あります。というかかけ離れたものしかありません。 二次創作に不快感を持たれる方、原作やアニメのイメージ...
シティーハンター2次小説

潜熱

たぶん今日は帰ってこないよなぁ。 香は布団を頭までかぶった。 カーテンの隙間から差し込む日差しがまぶしい。 依頼はストーカーに狙われているという女性のガードだった。 絵梨子の仕事関係の知り合いだという新人のモデルだ。 ストーカーはおそらく元...
シティーハンター2次小説

もっと

その日は何でもない日だった。 本当に普通の日だった、そのはずだった。 いつものように依頼はなく、馴染みの喫茶店の店主夫婦は優しくて、会話は楽しくて、僚はナンパしていて、ハンマーをお見舞いして、洗濯物は良く乾いて、ゆっくりお風呂に入って、最近...
シティーハンター2次小説

二人のいない街 前編

ミックは7階建てのアパートを見上げてため息をついた。 月は真上に出ているのにアパートは真っ暗なままだ。 こんなことサエコかファルコンにでも任せりゃいいのに。 遺品整理なんて。 正確には、日本の法律に引っかかりそうなモノだけを片付けるようにと...
シティーハンター2次小説

二人のいない街 後編

「不法侵入だぞ」 「!?」 はじかれたように振り向いた先には、僚が涼しい顔をして立っていた。 ミックは言葉がうまく繋げない。 「な……んっ」 「悪かったな。連絡もしなくて」 と、悪びれる様子もなく言った。 その表情から、香も無事なことがわか...
シティーハンター2次小説

日課

「そこのモッコリおねぇさ~~~ん♪ 一緒にお茶しな~い?」 肘鉄。言葉にならない声をあげて大げさに歩道に沈められる男。   香はいつものように伝言板に依頼がないことを確認した帰り、スーパーに行く途中、道路の反対側で、これまたいつものように不...
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雨の檻

突然降りだした激しい雨が新宿の灰色を一段深い色へと変化させた。 カウベルの音とともに雷が店内にも響き渡る。 「いらっしゃい、香さん」 「ちょっと雨宿りさせてね」 「その様子だと今日も依頼はないみたいね」 「それは言わないお約束~」 店内には...
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hostage

冴羽僚にウィークポイントができたという噂がどこまで広まっているのかは分からないが、奥多摩での伊集院夫妻の結婚式から数か月、身も心もパートナーとなった香は大忙しだった。 裏の世界で名を売ろうとする自称ナンバーワンスイーパーが僚の命を狙う。 そ...
シティーハンター2次小説

I Wish…

夏の終わりの夕暮れ時。 ビルとビルの隙間から見える太陽は、ガラス窓をいたずらに反射してその存在を主張していた。 街路樹のセミが都会の喧騒に負けないようにと最期の大合唱をしている。 本日二度目の洗濯物を屋上から取り込んで薄暗くなったリビングを...
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お月見泥棒

僚はいつものように呑んで帰ってきた。 今日はなんとなく乗らなくて(というか香の顔が見たくなって)早く帰ってきた。 おそらく22時を少し回ったくらいだろう。 アパートの前の歩道から上を見上げる。 リビングには明かりがついている。 視界に入った...
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